風呂のリフォームで和風の意匠を採用するためには、国産の石材や木材を使う方法も有効となります。基本的には温泉施設などでも使われている材料を使いながら、家庭の用途に適応した形にすれば、機能性と装飾性は同時に充実することになります。天然の石材を多用した風呂に憧れている場合にもリフォームを実施すれば、独創的なデザインで構築することも可能です。独特な美観と滑りにくい特性がある材料では、主に伊豆半島で産出される伊豆石が代表的なもので、風呂のリフォームでも愛用されています。
伊豆石の鮮やかな色彩は、お湯の透明感と見事に調和するため、単調な気分で入浴をしていた場合には大きな変化を感じることができるのです。整った石材を使うだけでなく、荒々しい質感が特徴の自然石を用いて、温泉宿の露天風呂のような雰囲気を演出してみるのも面白いことです。結晶片岩を使う場合には、お湯で濡れることによって色彩も際立ちますから、浴室を明るい雰囲気にしたい場合にも役立つことになります。リフォームでは、ヒノキを贅沢に使った風呂を設置することも憧れの一つです。
ヒノキを実際に使うためには、浴室の広さや好みの色彩に合わせる形で、細かい設計を行う必要があります。予算と相談しながら材料を選ぶことになるわけですが、香りの良い材料を使うことについては、妥協しないほうが無難と言えます。ヒノキの香りが十分に楽しめる環境にするために、リフォームでは換気扇も含めて交換するなどの対策も検討しておきましょう。