羽毛布団は軽くて保温性に優れ、吸湿性と放湿性の特質により部屋の湿度を適度に保つ働きもあります。大事に扱えば15年くらい使い続けることも可能で、長年の使用により愛着を感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、最初はフワフワで温かかった羽毛布団も、年数が経つにしたがい、しだいに重く感じるようになったり、以前のような保温力がなくなり、布地に穴が開いて中の羽毛が飛び出して薄くぺったんこ状態になってしまう場合もあります。そのような状態では快眠や安眠の妨げとなることもあり、布団の寿命が近づいているサインでもあります。
寿命が来てしまった羽毛布団は買い替えのほか、リフォーム(打ち直し)という選択肢もあり、愛着のある布団を手放さず、そのまま長く使い続けることが可能です。リフォーム後は買ったばかりのころのようなフワフワ感、温かさがよみがえります。また、作業の工程で羽毛の洗浄も行われますので、衛生面でもメリットがあります。リフォームの手順は、布地を解体し、羽毛をすべて取り出します。
羽毛は塵などを除去した後、洗浄と脱水を行い、乾燥させます。続いて減ってしまった分の羽毛を補充し、布地に充てんし、縫製して完了です。リフォーム費用は、使用する羽毛の種類によって異なります。ダウンの比率が高いほど高額になり、フェザーの比率が高いほど安価になります。
羽毛の品質が良い場合、羽毛の傷みが少ない、一度も打ち直しをしていない場合などはリフォームをした方がお得になる可能性が高いようです。